第15回 日本脳脊髄液減少症研究会
学会事務局
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医療法人財団 順和会
山王病院 脳神経外科
東京都港区赤坂8-10-16
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     ご挨拶
 

第15回 日本脳脊髄液減少症研究会
    会長  高橋 浩一  

 
拝啓 初秋の候、ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
平素より、ご支援賜り厚く御礼申し上げます。

この度、第15回 日本脳脊髄液減少症研究会を平成28年3月12・13日と都内にて開催させていただきますことを、関係者一同大変光栄に存じます。

難治性むち打ち症に低髄液圧症候群が存在し、その治療法として、ブラッドパッチが効果を示すという、国際医療福祉大学熱海病院脳神経外科、篠永正道教授の、画期的な発表に端を発し、我が国では脳脊髄液減少症をめぐって医学論争状態となっています。そのような状況の中で脳脊髄液減少症に悩む方々への診療を進めていき、治療により改善症例が増えていきました。それにつれて認知度も向上し、ようやく、平成28年春からの保険適用が現実味を帯びてきました。

それでも懐疑的意見、反対意見は今もって根強く、診療や病態研究の妨げになっています。この状況を、より改善していくためには、ブラッドパッチをはじめとする脳脊髄液減少症に対する治療成績を上げていくことが重要であるのは、言うまでもありません。 

また、今まで脳脊髄液減少症=むち打ち症、であるかのごとくに多くの目が向けられていた感は否めません。しかし同時に、古典的概念である特発性低髄液圧症候群の病態にも、再度注目し、典型例の究明から、病態の領域を拡大して行くことも大切ではないかと感じています。特に慢性硬膜下血腫合併例は、時に生命を脅かす病態であり、診断、治療方針についての検討が重要と考えています。

さらに最近では、脳脊髄液減少症から派生するさまざまな症状が、眼科、耳鼻科、泌尿器科などといった診療科の関わりにより、様々な角度から治療効果を示す検査結果が出始めています。そして、各科の学会や研究会からの報告が散見されるようになり、重要性を増してきました。このような様々な診療科からの検討も大切と考えています。

髄液の基礎的見地から本症を考察することも、とても大きな意義があると考えています。高次機能や視覚、聴覚、味覚、運動機能、排尿障害、不随意運動などの多様な症状がブラッドパッチにて改善され得ます。しかし、なぜ改善されるかは謎です。いまだに不明な点の多い、髄液の動態や機能といった基礎的研究を進めることで、謎が大きく解明される可能性があります。そこで、本研究会では、解剖学、生化学、再生医学、画像解析などの基礎医学分野で脳脊髄液について研究されている先生方に髄液について考察するセッションを予定しています。

そして特別講演は、セロトニン研究の第一人者で、メンタルヘルスケアをマネジメントするセロトニンDojo代表、東邦大学名誉教授、有田秀穂先生にお願いしています。セロトニンは、精神安定に重要な脳内物質で、現在の精神神経疾患の治療には欠かせない存在となっています。

有田先生は、三十年程前に睡眠時無呼吸の研究で、当時、ほとんど注目されていなかったセロトニンと出会って以降、数々の研究を進められ、現在では、セロトニンエクササイズで、メンタルに障害を抱える多くの方々を回復させています。脳脊髄液減少症の診療する側にとっても、受ける側にとっても、非常に有益な講演になると思います。

私は小学生の頃、当時は世間からの認知度がなく、マイナー的存在であった日本ハムファイターズのファンでした。ファンであることに対して、周囲からは懐疑的、時には否定的な声を受け続けてきました。押しも押されもせぬ人気球団となった現在、移り気なく応援し続けたことを誇りに思っています。

脳脊髄液減少症の分野は、まだまだ認知度が低く、懐疑的意見、反対意見も多いので、まだまだマイナー状態と思います。それでもこつこつと、医学的知見をより確立し、改善症例を積み重ねることで、この分野がメジャーになることを切に祈っております。

第15回脳脊髄液減少症研究会が、本症の認知度向上のために有意義な会となるよう、運営していきます。
そのためにも脳脊髄液減少症に関する演題を広く募集します。多くの方々のご出席をお願い申し上げます。 

 

 

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